Girl's BOX ラバーズ☆ハイ

3月29日からやはりQ-AXシネマでレイトショー公開になっているのが『Girl's BOX ラバーズ☆ハイ』。
女性アイドルが集まった「Girl's BOX」というプロジェクトから生まれた劇場用作品で、DRMの長谷部優さんら「Girl's BOX」の中心メンバー5人がメインキャストをつとめています。
それぞれに挫折を経験した5人の少女たちが、自分たちの目標に向かって奮闘する姿を描いた青春ストーリー。特にどの作品に似ているというわけではありませんが、1980年代のアメリカの青春映画の雰囲気を感じます。
作品の核となるのは、あくまで「夢」と「友情」。通常、多くの劇映画で不可欠となる「恋愛」の要素はほとんどありません。それによってストーリーはスッキリしているし、また女性アイドルがメインキャストをつとめる映画として、恋愛の要素が希薄なのはある意味正しいと思います。ただ恋愛の要素がまったくないのではなく、秋本奈緒美さんと小木茂光さんという、大人の共演者ふたりがその部分を担っているのもうまいところです。
中心となる5人の女の子はもちろん、脇役も含めてキャラクターがみな魅力的。観たあとにさわやかな気持ちになれる1本です。
さて、この作品の佐藤太監督は、かつて金子修介監督などの助監督をつとめており、金子監督の『ガメラ』シリーズにも参加しています。そして脚本は金子監督の実弟金子二郎さんによるもの。金子監督に縁の深いおふたりが関わっているということを踏まえてみると、劇中で印象的に使われる「あるセリフ」にニヤリとさせられるかもしれません。

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