望月監督作品

前回のエントリーで触れた望月智充監督の作品で、もうひとつ個人的に印象深い作品がありました。1999年にテレビ東京の深夜枠で放送された『セラフィムコール』というテレビシリーズです。
1話ごとに異なるヒロインを主人公にした1話完結のシリーズで、舞台が同じ架空の街であるという共通の設定はありましたが、回によってSFタッチの作品あり、ファンタジーあり、小津映画を意識した人情ドラマありと、バラエティに富んだシリーズになっており、1クールの深夜アニメというフォーマットをこのように活かせるのかと唸らされました。また、少女たちを主人公としながら、恋愛の要素が極めて少ないのも大きな特徴でした。
調べてみたところ、DVDは1巻1話収録の全12巻というかたちでのリリースだったようです。現在はTVアニメならば数話を1巻に収録するのがスタンダードな形となっていますが、まだこの頃はそのリリース形態が固まってはいなかったのかなあ。ちょっと購入しづらいパッケージングですね。安価なボックスセットなどでの再発は難しいのかなあ…。