『エコール』

しばらく前になるんですが『エコール』を観てきました。
この映画を知ったきっかけは、たしか昨年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映されたという情報をどこかで見かけたのだったと思います。その時点では原題の『INNOCENCE』で紹介されていました(公開にあたってタイトルが変えられたのは『イノセンス』というと押井守監督の映画のイメージが強いためかな?)。ごく短い紹介だけで内容も良くわかりませんでしたが、なんとなく興味を惹かれました。そしてそれから1年以上経て、公開となったのを観にいったものです。
外界と隔絶された森の中の学校で、寄宿舎で暮らしながらダンスを学ぶ少女たちを描いた作品です。ジャンル分けするとなると広義のファンタジーになるのだと思いますが、事前に紹介記事などを読んで想像していたよりも生々しさのある映画で、個人的にはそこにやや違和感は覚えてしまいました。ストーリーを解釈するというよりも、雰囲気を味わう作品だと思うので、この雰囲気の気に入る方にはすごくハマる映画なのだと思います。


さて、この映画の冒頭の寄宿舎に新たな少女が加わるシーンや、登場人物たちが外界と森を隔てる“壁”に赴くシーンで、あるアニメ作品を連想しました。数年前に深夜枠で放送されていた『灰羽連盟』という作品です。架空の街で暮らす、背中に羽を持ち、頭上に光輪を持つ“灰羽”と呼ばれる者たちの物語。もちろん『エコール』とはまったく違ったお話ですが、どこか共通する部分もあるように感じます。

灰羽連盟 COG.1 [DVD]

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DVDは全5巻となっているので、ここでは第1巻だけ載せておきます。