『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』

また1ヶ月ほど更新の間が開いてしまいました。ちょっと精神的な余裕がない状態だったんですけど、そこを抜けたんで遅まきながら前から観たかった映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』を観てきました。
いやこれは私にとっては実に気持ちの盛り上がる映画でした。もう冒頭のバトルシーンでの、八つ裂き光輪とアイスラッガーの切断技コンポ攻撃で燃えまくり(笑)。
テレビ版の『メビウス』と同様、かつてのウルトラシリーズ、特に近年はあまり顧みられることのなかった第2期ウルトラシリーズの歴史の上に立った作品なんですが、当時の映像作品では実現しなかったものを見せてくれるのが嬉しいところ。さっき書いた技の共演もそうだし、初代マンの造形は初期の皺のよったマスクや継ぎ目のない手袋など、最初のテレビシリーズを意識したものになっていて、その初代マンがセブンや帰りマン、Aやタロウと共演するっていうのは今までのウルトラシリーズの歴史ではなかったことなわけです。作品を通して作り手の良い意味でのマニア心を感じます。観ながらふと思ったんですけど、コミックの『仮面ライダーSPRITS』と作り手の精神の部分で共通するものがあるように感じます。
ストーリーの部分では、防衛隊GUYSの扱いにちょっと物足りないところもあったんですが(これは制作上の都合があったようですが)、実に楽しい時間を過ごせました。
観に行ったのが土曜の午後ということもあったのかも知れませんが、お客さんの入りもここ数年のウルトラシリーズの中ではかなり良かったように思います。小さい子供たちも楽しんで観ているようで、それも嬉しいことでした。