『恐怖依存症』

横浜・黄金町にあるシネマ・ジャック&ベティという映画館で『恐怖依存症』という作品が上映されています。
映画オタクで自分を天才監督と思っている青年が主人公のサスペンス・スリラーです。主人公の描写はもちろんカリカチュアライズされてはいるんですが、その自意識の肥大っぷりはどこか「こういう奴いる!」と思わせるリアルさを持っています。私なんかは、ちょっと自分と重なる部分もあって痛かったりも。
また、昨年大ブームとなった『電車男』に対して“裏『電車男』”みたいなニュアンスを感じさせるのも面白いところです。


この作品は500円という低料金で上映されています。これは“ファイブコインズ・シネマ”という、ジャック&ベティを含むいくつかの映画館でおこなわれている試みで、NETCINEMA.TVと連携して、オリジナル作品をネット配信と低料金での上映という形で展開しているもののようです。『恐怖依存症』も、全6話にわけてのネット配信がスタートしています。『恐怖依存症』以外の作品も何本か観ているのですが、一般の劇場作品よりも自由で柔軟な作品作りができているようで、面白い試みだと思っています。
今後もこの企画からどんどん面白い作品が送り出されることを期待しています。